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- 【監修】
- 大阪市立大学 大学院医学研究科泌尿器病態学 教授 仲谷達也 先生
Q8.血液型がちがっても腎移植はできますか?
A8.ドナーとレシピエントの血液型がちがっても移植は可能です。ABO型のちがいが問題になる組み合わせの場合(右図)には、透析とよく似た治療で血液中の抗体を予め除去してから手術を行う必要があります。
その他の場合(A→AB B→AB O→A O→B O→AB)では、この処置は必要ありません。また、血液型がちがう場合は、通常より強い免疫抑制療法が必要となります。

Q9.HLA抗原とは?
A9.血液の成分には赤血球と白血球があります。ABOの血液型は赤血球を用いた型合わせ(抗原・抗体反応)です。一方、白血球に含まれる抗原をHLA(human leucocyte antigen)と呼びます。HLAは指紋のように一人一人ちがった型を持っています。腎移植の場合には、最低4種類の抗原の型合わせにより適合性が検査されます。HLAは両親から遺伝的に受け継いでおり、親と子の間では半分は抗原性が同一で、兄弟(姉妹)間では4通りの組み合わせがあり、完全に合う確率は4分の1となります。HLAが完全に一致していれば拒絶反応はほとんどなく、移植された腎臓も順調に機能します。
献腎移植のデータでみると、HLAの適合による機能維持の差は、移植後10年間は長期になるほど大きくなりHLAの一致するほど成績は良くなります。このことからも、(社)日本臓器移植ネットワークでは待機者からレシピエントを選定する際にHLAの適合を重視しています。
Q10.子どもでも腎移植を受けることができますか?
A10.体重が約6kg以上の子どもなら移植を受けることができますが、小さな子どもの移植実施可能な施設は多くありません。子どもは成人よりもホルモン分泌の影響を大きく受けるので、すべての腎機能が回復する腎移植が望ましい治療法と考えられています。生体腎移植のほかに、子どもであっても献腎移植の登録もできます。
Q11.どんな腎臓病でも移植を受けることができますか?
A11. 慢性糸球体腎炎、嚢胞腎、膠原病(全身性エリテマトーデス:SLEなど)による腎不全患者さんの場合は、腎移植の成績も良く問題ありません。ただ巣状糸球体硬化症(FGS)の場合は、移植腎に再発する可能性が高いので、注意を要します。糖尿病性腎症の方でも腎移植は受けられますので、透析施設・移植施設の先生とよく相談して下さい。

