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腎移植Q&A

【監修】
大阪市立大学 大学院医学研究科泌尿器病態学 教授 仲谷 達也 先生

移植後の日常生活

Q3.透析をせずに腎移植することは可能ですか?

A3.維持透析療法を行うことなく直接腎移植を行うことを先行的腎移植(Preemptive kidney transplantation)と言います。透析療法を経てから腎移植を行った場合と比較して、移植腎および患者さんの生命予後が良いとの報告があります。更に透析に費やす時間、透析のためのブラッドアクセスによる美容的不利益を回避することができQOLの面でも優れていることは明らかです。2013年は生体腎移植の30.1%が先行的腎移植でした。

Q4.移植後も食事療法や水分制限は必要ですか?

A4.透析では心臓の負担を軽くするために水分摂取制限や塩分などの食事制限が大切です。一方、移植後は腎臓本来の機能が得られるため、健康なときに近い食生活に戻ることが可能となります。ただし、グレープフルーツなどの柑橘類やオトギリソウ(ハーブティー)などは『免疫抑制薬』の血中濃度に影響を与える可能性があるので控える必要があります。

Q5.仕事や旅行ができるようになりますか?

A5.移植後は体調も改善し、月に1−2回の通院で済むようになるので、健常者と同じように働くことも可能となります。また、旅行先での透析施設をさがす必要がなくなるため、海外旅行や国内長期旅行に気軽に出かけられるようになります。