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腎移植Q&A

【監修】
大阪市立大学 大学院医学研究科泌尿器病態学 教授 仲谷 達也 先生

腎臓提供できる人は

Q6.ドナーとは?

A6.腎臓を提供する方をドナー(提供者)といいます。一方、移植を受ける方をレシピエント(受腎者)と言います。生体腎移植のドナーは原則的に親族に限ります。親族とは6親等内の血族、配偶者、3親等内の姻族を指します。以前はほとんどが親子間、兄弟(姉妹)間でした。しかし、最近では夫婦間移植が増えており、生体腎移植全体の約40%を占めています。夫婦間は一般的に親子間、兄弟(姉妹間)より組織適合度が低くなりますが『免疫抑制薬』の進歩により、拒絶反応の頻度や移植成績は親子間、兄弟(姉妹)間と差がなくなっています。献腎移植のドナーは心停止後の方や脳死の方です。

Q7.誰でも腎臓を提供することができますか?

A7.腎機能が良好で健康な方であれば提供は可能です。年齢は20歳以上で70歳以下が理想とされる年齢ですが、身体状況により判断されます。腎臓提供を希望される方はまず血液検査やレントゲン、超音波検査などの検査を受けます。ドナーの腎臓の働きやレシピエントに持ち込む病気がないことを調べるためです。これらの検査は数回の通院ですみます。以前はHLA抗原や血液型などの組織適合性が問題になっていましたが、最近では『免疫抑制薬』の進歩のおかげで組織適合度が低くても(たとえば前述のように夫婦間でも)腎臓の提供が可能です。ドナーの腎採取術は近年、ほとんどが腹腔鏡で行われます。開腹手術と比較して傷も小さく、回復が早くなり、入院期間も短くなります。結果としてドナーは早期に社会復帰できます。

Q8.腎臓を提供して腎臓が残り一つになっても大丈夫ですか?

A8.正常な1つの腎臓はその50%の機能で大人1人の日常生活を支えるのに十分な能力があるため、腎提供して腎臓が残り1つになってもまだ余裕があります。ドナーの腎臓の能力についてはドナー候補者となった時や移植前の検査で正確に調べ、能力が十分ある方だけが提供できます。ドナーとして腎提供後、ドナー自身の余命が短くなる、腎臓が悪くなる割合が高くなるといったことはありません。