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腎移植Q&A

【監修】
大阪市立大学 大学院医学研究科泌尿器病態学 教授 仲谷 達也 先生

献腎移植のシステム

Q21.献腎移植は誰でも受けられるのでしょうか?

A21. 「臓器の移植に関する法律」(臓器移植法)の基本理念には、移植を必要とされる方に対して「移植手術を受ける機会は、公平に与えられるよう配慮されなければならない」とあります。(公社)日本臓器移植ネットワークではこれに従って公平・公正に移植候補者を選定するシステムを構築しています。選択基準は、まず、前提条件としてABO式血液型の一致および適合していること、リンパ球交叉試験陰性(ドナーとレシピエント候補者のリンパ球を直接反応させて問題がない)が必要です。その次に地域、HLA適合度、待機期間が点数化され、合計点の高い方から順に移植候補者として選択されます。地域とはドナー発生病院と同一都道府県内での移植施設を希望しているレシピエント候補者が優先されることであり、これは腎臓が提供されてから血流が再開させるまでの時間を短縮するためです。また、HLAはマッチされている方が優先されます。待機期間は長い人から優先されます。なお、20歳未満の移植希望者には優先的に移植が行えるようにするための点数加算があります。特に16歳未満の移植希望者であれば更に加算点数は増えます。ドナーが事前に親族への優先提供の意思を書面にて表示し、医学的条件(適合条件)を満たした場合は親族への優先提供が行われます。この場合の親族は配偶者、子供、父母に限ります。

Q22.移植候補者としての登録・更新方法は?

A22. 新規登録を希望される方は献腎移植を行うことのできる施設を受診する必要があります。詳しくは移植施設に直接電話して、具体的な手続き方法を聞いてください。
なお、登録には移植希望施設で作成する献腎移植新規登録用紙とHLA検査結果、新規登録料の3点が必要となります。継続して登録を希望される場合には、毎年年度末に更新手続きを行うことになります。更新の時期には(公社)日本臓器移植ネットワークから案内が送付されます。更新時には、移植希望施設での再受診と移植候補者として選ばれた時にリンパ球直接交叉試験を行うための保存血清の採血があります。なお、更新には更新料が必要で、2年間更新手続きをしない場合には登録が取り消されます。

Q23.献腎移植候補者に選ばれた場合の注意点は?

A23. 献腎移植が発生すると、(公社)日本臓器移植ネットワークに従って移植候補者が選定されます。そして、移植候補者のもとに移植施設の医師か移植コーディネーターより、移植を受ける意思確認の電話が入ります。このとき移植を受ける意思のほかに現在の体調や最近の輸血状況の確認があります。時間的な猶予が非常に短いため連絡が取れないときには他の候補者が優先される場合も起こりえますので、日頃から連絡が取れるようにしておきましょう。従って、新規登録後、住所、氏名、連絡先の登録内容に変更が生じた時には必ず修正登録しておきましょう。