腎移植Q&A

【監修】
大阪市立大学 大学院医学研究科泌尿器病態学 教授 仲谷達也 先生

献腎移植のシステム

Q20.献腎移植は誰でも受けられるのでしょうか?

A20. 「臓器の移植に関する法律」(臓器移植法)の基本的理念には、移植を必要とされる方に対して「移植術を受ける機会は、公平に与えられるよう配慮されなければならない」と明記されています。
(社)日本臓器移植ネットワークでは、これにしたがって公平・公正に移植候補者を選定するシステムを構築しています。選択基準は、まず、ABO式血液型の一致が必要となります。その次に、地域・HLA・待機期間がそれぞれに点数化され、合計点数が高い方から順に移植候補者として選ばれることになります。
地域とは、ドナー発生病院と同一都道府県内での移植施設を希望しているレシピエント候補者が優先されることであり、これは腎臓が提供されてから血流が再開されるまでの時間を短縮するためです。
また、HLAはマッチしている方が優先されます。待機日数は長い人から優先されます。そして、最終検査として、ドナーと移植希望者のリンパ球を直接反応させて問題のないことが必ず確認されます。なお、16歳未満の移植希望者には優先的に移植が行えるようにするための点数加算があります。

Q21.移植候補者としての登録・更新方法は?

A21. 新規登録を希望される方は、献腎移植登録を行うことのできる施設を受診する必要があります。詳しくは移植希望施設に直接電話をして、具体的な手続き方法を聞いて下さい。
なお、登録には移植希望施設で作成する献腎移植新規登録用紙と、HLA検査結果、新規登録料の3点が必要となります。
継続して登録を希望される場合には、毎年年度末に更新手続きを行うことになります。更新の時期には(社)日本臓器移植ネットワークから案内が送付されます。更新時には、移植希望施設での再受診と、移植候補者として選ばれたときにリンパ球直接交差試験を行うための保存血清の採血があります。なお、更新には更新料が必要で、2年間更新手続きをしない場合には登録が取り消されます。

Q22.移植候補者に選ばれた場合の注意点は?

A22. 献腎移植が発生すると、(社)日本臓器移植ネットワークのシステムに従って移植候補者が選定されます。そして、すぐ移植候補者のもとに移植施設の医師か移植コーディネーターより、移植を受ける意思確認の電話が入ります。
このとき移植を受ける意思のほかに現在の体調や最近の輸血状況の確認があります。時間的な猶予が非常に短いため連絡が取れないときには、他の候補者が優先される場合も起こり得ますので、日頃から連絡が取れるようにしておきましょう。従って、新規登録後、住所・氏名・連絡先等の登録内容に変更が生じたときには必ず修正登録をしておきましょう。