腎移植Q&A

【監修】
大阪市立大学 大学院医学研究科泌尿器病態学 教授 仲谷達也 先生

腎不全の治療と移植

Q1.腎不全はどのように治療されるのでしょうか?

A1. 腎障害が長期にわたり徐々にすすみ、血液中に老廃物がたまり、血中ミネラルのバランスがくずれた状態を腎不全といいます。腎不全の治療には透析療法と腎移植があります。透析は一般に行われている血液透析(hemodialysis:HD)と腹膜透析(continuous ambulatory peritoneal dialysis:CAPD)に大別されます。腎移植には親子・兄弟(姉妹)間や夫婦間での生体腎移植と脳死や心停止の方から腎をいただく献腎移植があります。

血液透析の模式図

腹膜透析の図

Q2.個々の治療法の特徴について教えてください。

A2. それぞれに一長一短があります。
血液透析は最も一般的な治療で腎不全患者さんの約96%が受けています。血液透析は時間的制約(一般に週3回、1回約4時間)に加え、食事療法や水分制限など様々な制約が必要です。
腹膜透析は自宅で行えるため時間的制約は少なく、順調に経過していれば、通院は2~4週間に1回で済みます。しかし、操作を患者さん自身が行うため、器材管理、感染防止の注意が必要となり、腹膜炎などの危険性もあります。また、腹膜透析の場合でも血液透析ほどではないですが、食事療法や水分制限が必要です。

腎移植は退院後の時間的制約はほとんど無く、食事を始めとした日常生活において高い“生活の質(QOL)”を得ることができます。ただし健康な腎の提供が必要で、移植後は拒絶反応を抑える薬(免疫抑制薬)を飲み続ける必要があります。
治療法についてはあなたの病状やライフスタイルを考慮し、主治医と相談して下さい。